ハーブ王子・山下智道さんを講師に
三重県初イベント なつめ薬局
津市広明町に昨年1月にオープンした「なつめ薬局・cafe薬食同源」(藤田恵美子店長)は9日、ハーブ王子としてテレビやや雑誌などで活躍している野草研究家の山下智道さんを講師にワークショップ「野草探索&野草カレー」を開いた。近くの偕楽公園で野草散策と店での調理があり、参加者は身近な野草について楽しく学んだ。
この企画は「数年前に参加したイベントでの山下さんの話が面白く、薬局を開いたら勉強会を開いほしい」と思っていた藤田店長が、山下さんが岐阜に来ることを知り、津に寄ってほしいと依頼し実現した。
参加者は12人。山下さんとともに偕楽公園の野草散策に。公園に着くなり、楠の木の葉を拾って、「防虫効果があるので袋に入れてタンスに入れておくといいですよ」と話し、食することのできる草花を丁寧に解説。ドングリの見分け方を説明して「食べておいしいドングリは赤ワインで煮込んでマロングラッセにしてもらうと良いですよ」、「ドクダミは臭いですが熱で取れます。根っこは春巻きにしたり、焼酎漬けにすると良いですよ」と野草の知識を伝授。
散策から戻ると、採取したクロモジなどの野草をよく洗い、フライパンで炒めて煮込んでチャイにした。あらかじめ山下さんが調理したカレーにタンポポやイタドリ、ハルジオンなどの野草を茹でて刻み投入。試食するとチャイはすっきりと飲みやすく、カレーは野草がスパイスとなって味に深みが出て、おいしく食べやすいと大好評だった。
参加した藤原美香子さんは「近所の公園にこんなに食べられる野草があることに驚きました。山下さんがの上手なトーク、気配りで楽しい時間を過ごせました。子どもに説明しながら実際に調理してみたい」と話した。
藤田店長は「とても良かったです。山下先生のお話はとてもためになりました。これからもて地元の方に楽しく気軽に参加していただけるイベントをやっていきたい」と話した。
■なつめ薬局・cafe薬食同源=津市広明町ハシモトビル(津駅西口から163m)、電話