津市夢が丘1丁目の三重県立看護大学講堂で12日(土)、同大学地域交流センター平成30年度第3回公開講座NHKハートフォーラム「認知症になりたくない!〜認知症の予防対策を教えます〜」があった。同大学生や県民351人が認知症についての最新情報に耳を傾けた。
講師の国立長寿医療研究センター・もの忘れセンター長の櫻井孝さんは、「65歳の認知症有病率が15%である」と現状を説明し、「予防にはもの忘れや判断力の低下など軽度な認知障害の段階で発見し対策を立てることが必要」と話した。
認知症の危険因子と相対リスクについて、「中年期(45〜65歳)では高血圧が1・6倍、肥満が1・6倍、難聴が1・9倍。高齢期(65歳以上)では喫煙が1・6倍、うつが1・9倍、不活動が1・4倍、社会的孤立が1・6倍、糖尿病が1・5倍である」と数字を示し、「適度な(1週間に150分)運動やバランスの良い食事をとるな」ど危険因子の軽減に努めるよう力説した。
講演後、参加者からの認知症予防に関する質問があった。櫻井は適当な睡眠時間は7時間、楽器の演奏は有効だと答えた。