津市榊原町の郷土史家でエッセイストの増田晋作さん(三重タイムズ・里の詩連載中)と温泉博士として知られる松田忠徳さん(モンゴル国立医科大学教授、グローバル温泉医学研究所長)が「枕草子の日本三大名泉・榊原温泉」(中西出版、四六判302ページ、定価2200円税込)を出版した。
巻頭には増田さんが撮った榊原地区の四季や神事「湯ごり」、伝統芸能「鞨鼓踊り」を掲載している。榊原に生まれ育った増田さんは「地域への思い、古老から聞いた土地の物語、知られていなかった榊原温泉を知ってほしかった」と書き記す。
医学博士で温泉学者の松田さんは「伊勢神宮のみそぎの場“湯垢離”の湯という特異な歴史を持ち、全国でもトップクラスの素晴らしい抗酸化力のあるアンチエイジングの榊原温泉はもっともっと評価されても良い。」と力説している。
入浴モニターによる実証実験や科学による解説は清少納言が一番に書き記した「日本三名泉」であることを適格に示している。
「津には自慢するものが何もない」と嘆く市民にぜひとも奨めたい一冊!。