鈴鹿市山本町の椿大神社で、恒例の節分祭と豆まき神事が開かれた。福を求めて参拝者約4千人が詰めかけ、大にぎわいとなった。
天と地に矢を射て罪やけがれをはらう弓の神事の後、特設舞台で宮司が「福は内、鬼は外!」の除災招福の一声をあげた。続いて、今年は、特別追難役の佐渡ヶ嶽親方と琴恵光関、全国各地から集まった厄年の男女と年男・年女合わせて約90人が、男性は裃、女性は直衣を着用し「福は内、鬼は外」と除災招福の言葉を唱えながら一斉に福豆10万袋、福扇500本、福銭、紅白餅やお菓子などをまいた。
舞台下に集まった参拝者は、手をあげ袋を掲げて、「こっちにちょうだい!」「こっちこっち!」「こっちにも!」と声を上げ、競って福を掴み取っていた。
豆まき神事終了後のつばき福くじには、多くの人が行列を作った。
今年初めて参拝したという津市内の男性は「お祭りのようで楽しいですね。来年も参拝しようと思います」と笑顔で話した。