伝統の「技」の日本一を競う「天皇陛下御在位三十年記念第30回技能グランプリ」(厚生労働省など主催)が3月1日~4日、兵庫県の神戸国際展示場ほかで開かれた。一般製造部門で内閣総理大臣賞を受賞したむらた表具店(津市栄町)代表の宮﨑祐史さん(41)が同25日(月)、津市本庁舎を訪れて前葉泰幸市長に報告した。
宮﨑さんは10年前、同じ技能グランプリに挑戦。残念な結果だったがその後研鑽を積み、再挑戦して、今回の受賞となった。
宮﨑さんは日本画家・宮﨑観峰を父親にもち、父の希望で表具師・村田義行氏に平成7年弟子入りし、10年間修業。同17年からむらた表具店の代表となり、11代目村田善右工門として継承している。
この日、村田さんと一緒に訪問した宮﨑さんは、現代の生活様式にあって、表具の可能性をあらためて示し、「建築にこだわりをもつ職人らとタイアップして、日本古来の美しい文化を伝えていきたい」と意気込んだ。