今年はA香港型ウイルス
手洗い、マスクの励行を!!
インフルエンザが本格的にはやり始めた。厚生労働省は9日(水)、全国約5千カ所の医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、1観測医療機関当たり1日10人をオーバー。注意報レベルを超えたと発表した。全国の患者数を推計は44万人を超えたという。三重県内では学校や幼稚園などの休校も増加し、医療機関1施設当たりの患者数が16・29人を超えた。年末年始の寒波襲来で感染が急拡大している。
県内医療機関の内、定点観測を行っている72の医療機関で週間患者数は13・68人(第1週12月31日~1月6日)となった。今年の流行は平成21年(2009)流行のA香港型ウイルス。
企業・団体の活動は正月休み明けで実質の活動は7日から、学校も新学期が始まったばかり。本格的な流行はこれから。全国では東京都、愛知県など大都市を抱えた地域の患者数が警報レベルに達している。寒波の襲来で大流行の可能性がある。
症状は最高39度~40度の発熱に加え、激しいせき、強い頭痛、筋肉や関節の痛み、倦怠(けんたい)感など一般的な風邪に比べ全身症状が強く、肺炎を起すケースもあり重症化しやすい。桑名市が1観測医療機関当たり1日57・50と警報レベルに上がっており、県北部から順次流行が南下する可能性がある。
津市は14・64。今月11日(金)現在、学校閉鎖は2校、学年閉鎖は2校、学級閉鎖は1校となっている。(12月23日時点では学年閉鎖14校、学級閉鎖19校)
高校、大学受験はこれからが本番。体調管理とかぜ予防に万全を期したい。三重県医療保険部感染症対策班では「こまめに手洗い、うがいをする」「十分な栄養、睡眠をる」「できるだけ外出を避ける」「咳やくしゃみが出たらマスクをし、せきエチケットを守りましょう」など、感染予防の徹底を呼び掛けている。さらに、体調が悪くなったら自分で判断せず早めに医療機関に受診しましょう」と訴えている。
昨年不足がちだったインフルエンザワクチンは今年は十分だが、予防接種は事前予約が必要な医療機関が多い。