津市一身田町の国宝・真宗高田派本山専修寺(常磐井慈祥法主)で9日(月・祝)から、宗祖親鸞聖人の761回御正忌法要「報恩講(お七夜)」が始まった。16日(月)までの8日間、コロナの感染拡大が懸念される中、マスク着用や検温など感染防止対策を行いながら営まれている。初日から穏やかな天気に恵まれ、お参りの列が絶えない。境内では5月に開館予定の宝物館文化財活用室プレオープンイベントが最新の映像技術を駆使したVRを上映中で人気を集めている。
如来堂と御影堂が平成29年11月28日、建造物としては三重県で初めて「国宝」に指定されたことから、団体の参拝者が年々増加している。
高田本山宗務院では新型コロナウイルス感染防止対策として、感染拡大の状況により、イベントを中止することがあるとしている。山門入り口で参拝者の検温を行い、消毒、マスク着用を呼びかけている。
如来堂では特別講演がある。13日(金)午前9時から輔講・梅林久高師(正念時住職)の「親鸞聖人の晩年」。14日(土)同、鑑学・新光晴師(東海寺住職)の「窪田御山御再興記~国宝御影堂・如来堂の記録」。15日(日)午前10時30分から御親教。報恩講説教は9日から連日行われている。
期間中、境内で多くのイベントが行われる。竹あかり展毎日午後4時30分より。献書展は大玄関廊下(15日まで)、ののさまを描こう展は御対面所。茶所雲幽園の見学会は10時、13時受付。国宝御影堂特別拝観は15日午後0時30分~1時30分。
「宝物館文化財活用室」では極楽浄土を体感できる「OJODO」が上映中!現代のクリエーターによる最新映像技術を駆使した蓮の池が広がり花が咲き誇り鳳凰が舞い飛ぶ。やがて正面に現れた仏の姿に気がつくと、観客から驚きの声が上がった。
高田会館ホールでは恒例の物産展を開催。地元産品がにぎやかにブースを並べている。沿道には名物の露天が復活。呼び込みの掛け声もにぎやか。仲之町通りでは一身田商工振興会主催の空き店舗を活用して手作り小物など「マルシェ」を開催、商店街では大売り出し中!
報恩講は、浄土真宗の宗祖(開祖)親鸞聖人(1173~1262) の祥月命日を前に、阿弥陀如来と親鸞聖人に対する報恩謝徳の法要のこと。ご命日は弘長2年(1262)11月28日で、新暦では1月16日。
今年は親鸞聖人(1173~1262)生誕850年になり、5月21日~29日に記念法会、イベントが開催される予定。建築が進められている宝物館は5月21日にオープン予定。