津市ボランティア協議会(高尾行信会長)は4月30日、「ボランティア入門講座」第1回を、津市久居元町の久居公民館で行った。同協会副会長で阪神淡路大震災や東日本大震災、倉敷真備水害などの支援活動に参加するなど精力的にボランティア活動を行っている萩野茂樹さんの講演「災害ボランティア入門・どう支援するか」があり、市民15人が参加した。
同講座はコロナ禍で人と人のつながりが弱まり、ボランティア活動を行うことも難しくなっているが、そんな時こそボランティア活動は必要と企画。この日と14日、28日の3回実施。
講座が午前と午後の2部制。午前はこれまでの活動の様子、被災地の真の姿などをスライドを使って紹介。視覚障がい者の避難訓練について、「実際に被災されていないと、津波の怖さとか地震の時の状況なんて映像ですら見られない。ハザードマップも喜ばれることはない。まず指を添えて一緒に1キロがどれくらいで、そうやって逃げるんだということから理解してもらう必要がある」と話した。
午後の部では、ボランティア活動を行う時の持ち物について説明。靴の中敷きを見せ、「釘など踏む可能性は高い、セイフティーインソールを買って入れておくと安心です」とドバイスをした。
参加した辻川陽貴さん(17)は「体験もさせてもらえたことでボランティア活動のハードルの高さが少し下がったような感じ。参加して良かったです」と話した。
ボランティア入門講座第3回は28日(土)午前10時~午後3時、久居公民館。「福祉ボランティア入門・視覚障がい者と盲導犬を知る」。講師は内田順郎さん(NPO法人三重県補助犬普及協会理事長)。定員15人。受講料無料。参加希望者は事前に同協会にファクスで申し込む。問い合わせ・申し込みは電話・ファクス(225)6127(高尾同協会会長)。