コロナ禍と悪天候で投票率低調
新人、若手議員が上位独占
コロナ感染を恐れて、期日前投票は2万9438票12・97%と前回の11・04%(2万5533票)から1・93%(3905票)上回ったが、投票当日は朝から曇天で、午後には雨が降り出し、投票率は43・23%と低迷した。
選挙戦はコロナ禍で集会を思うように開催できなかったとはいえ、相変わらず連呼続きで、時折、街頭演説で訴えた候補者もあったが、総じて低調な選挙戦となった。
現職議員は投票率減のあおりを受けて軒並み票を減らした。現職で票を伸ばしたのは龍神啓介議員だけ。新人は上位に進出し、新たな票を掘り起こした。
党派別では自民4、公明4、立憲3、共産1、維新1、幸福1となったが、自民党系は15、公明4、立憲民主系12。幸福新党は初議席。維新は総選挙比例で出た1万の票の行方が、夏の参議院議員選挙、1年後の県議選に大きく影響する可能性がある。
共産は未知数の26歳・中野裕子が期待値を上げて上位当選した。前回4人から3に絞ったが、ベテラン議員2人が落選。日頃の党活動に市民が厳しい判断を下したのではないか。
市議会百条委員会を舞台に、自治会問題関係議員たたきが激しいものがあり、市議選への影響に注目が集まった。たたかれた田矢修介は1392票を減らしたものの3位当選。田矢をたたいた吉田博康はTOPながら900票も減らした。津市自治会問題は市議会にとってコップの中の嵐に過ぎなかったのか。