毎年1月26日は文化財防火デー。前日25日(金)、津市一身田の真宗高田派本山専修寺で、消防訓練が行われた。国宝を守ろうと、同寺自衛消防隊、一身田地区自治会(北区・中区)、同自主防災協議会、婦人防火推進委員、消防署と消防団から計約140人と消防車20台が参加した。はしご車も駆け付けた。国宝指定後2回目。
訓練は震度6強の地震で御影堂の一部が倒壊し、倒れた灯火から出火したとの想定で実施。参加者は宝物に似せた箱の搬出、けがをした人の救護、水バケツと消火器による初期消火に真剣な表情で取り組んだ。
最後に、はじご車11台が御影堂の大屋根に向けて放水、参加者はアーチを描いて飛ぶ水を見守った。
訓練後、櫻井善信津北消防署長は「寒く乾燥する時季。しばらく火に対して最大の警戒を」と話した。