学童保育の条件整備を
指導員、保護者らが研究集会
これからの学童保育のあり方を考える第43回津市学童保育研究集会(津市学童保育連絡協議会主催)が2日(日)、津市安濃町のサンヒルズ安濃で開かれた。報告や講演会があり、学童保育に関わる指導員、保護者ら約200人が参加した。
基調報告で、同協議会の内藤直樹会長は「法改正による子ども子育て支援事業が4年目を迎え、支援員の資格要件が拡大され、支援員不足解消を目的とした安易な基準引き下げが心配。今年度は全国で入所児童が6万3204人増加した。学童保育は条件整備が遅れており、公的責任で整備が急務」と訴えた。
続いて、保護者代表の芸濃KIDS中村圭佑さん、指導員代表はまっこ会の山内洋子さんが取り組みを報告した。
講演会では、大阪市初の男性保育士で学童指導員を経て小学校教員として活躍中の前田睦男講師が
「子ども心に寄り添って~今、子どもたちは、学校は、教育は~」と題して話した。
前田講師は「親が親に育っていない時代で、小さな子どもが犠牲になっている」と指摘し、「学校へ来ることが大好きな子に育てたい。多忙な教師も遊び心をつ生活を心がけて欲しい。けん玉に力を入れて大阪中に広めた。私はいつも学年始めに手品をやって”魔法使いの先生や!”と覚えてもらう。低学年の子はほめまくる。学童ならではの遊びも文化もある」と経験談をユーモアを交えて話した。