「多彩な船とマリンスポーツを体感して下さい」と、特定非営利活動法人海の達人(津市河芸町東千里マリーナ河芸内、服部正樹理事長)は9日(土)と10日(日)、津市河芸町東千里の河芸マリーナで「第12回海のバリアフリーまつり」を開催した。この催しは、「バリアフリーマリーナで、障がいの有無や年齢の大小に関わらずマリンスポーツの楽しさを味わってもらおう」と2006年から始められた。
会場では、免許不要のヨット「アクセスディンギー」体験、スイスイ進む「シーカヤック」体験、プレジャーボートやクルーザーヨットに乗って河芸の海をクルージングする「ボート・ヨット」乗船体験など、全てのイベントで「障がい者と健常者が共に楽しむ」ため、運営スタッフ・ボランティアスタッフから参加者へ積極的に体験を勧める声が掛けられ、協力しあえる雰囲気がつくられていた。
協賛した(株)マリーナ河芸の阪本純子支配人は「海は穏やかで絶好の日和です。マリンスポーツを通じて、交流を深めていただきたい」と話した。展示・販売コーナーでは、障がい者たちがブドウを栽培しワインを造り販売する「小牧ワイナリー」のワイン試飲販売や三重県・愛知県内の作業所の作品が展示・販売され、大勢の家族連れらで賑わった。
プレジャーボートの乗船体験に祖母と一緒に参加した三重県四日市市の赤城佑奈さん(小学5年・10)は、約30分の航海を終えた感想を「船のスピードも速く、風が気持ち良くてとても楽しかった。また乗りたいです」と笑顔で話した。