久居農林高校(津市久居東鷹跡町)の生徒たちが設計・施行している津市大鳥町にある藤田保健衛生大学七栗記念病院の緩和ケア病棟中庭整備が順調に進み、完成間近となった。23日(金)時点で9割がた終わり、後は細々とした作業を残すのみとなり、生徒たちは汗を流しながら作業に取り組んでいた。
この整備は昨年12月、同院と県立久居農林高校が「命」をテーマに連携協力する包括協定を締結したことから始まった。今年に入って、生徒たちが下見や病院職員と交流、設計、施工をしている。
施工は同校ガーデニングコース3年の6人が担当。中庭は中央にはシンボルツリーとなる高さ約1.5㍍のシマトネリコの木を配置。この木は常緑高木で5-6月に小さい花を多数つける。周囲を地中海風の自然石のタイルで囲み、枕木で花壇を作り、素焼き鉢やテラコッタを置いた。そこには葉屋花が楽しめるコルジリネやギボウシ、ペチュニア、マリーゴールド、サルビア、トレニアなどの花を植え、明るい洋風の庭園となった。
完成が待ち遠しそうに作業を見守る病院関係者・利用者の姿もあった。8月20日に完成披露は行う予定だという。