(株)Shipは5月17日(水)、高山市にある千光寺の大下大圓住職を講師に招きShipサロンの第20回講座「いい加減に生きる」を津市羽所町のホテルグリーンパーク津で開いた。サロン会員の28人が参加し、大下住職の生き方や死生観の話に耳を傾けた。
大下住職は高山市で医療福祉ボランティアとして病院を訪れ患者に寄り添い心のケアをしている。「現代人が抱えている人生の課題の多くとして、『生きたいけど思うように生きられない』という悩みがある」と切り出した大下住職は、参加者に「今の自分が好きですか。あるがままに生きたいと思いますか」と質問を投げかけた。
さらに、オーストリアの精神学医ヴィクトール・フランクルの言葉を引用して、「自分の生きる意味を見つけること」と説き、日本人の死生観について神道と仏教が下敷きになっていることに触れ、「人々それぞれの死生観が生き方に影響を与えている」「末期医療の現場で頼れるのは、自分の中にある大いなる存在」と、死に対する認識の持ち方で生き方も変わる伝え、前向きに考えることの大切さ力説した。
参加者は納得するようにうなずきながら、聞き入っていた。講演後の懇談会で、大下住職は同じテーブルの参加者と話し、理解を深めていた。
(株)Shipは会員の健康的な生活を応援する「しあわせ案内人」として、医療や介護、健康アドバイス、家事代行などなどの事業を展開している。問い合わせは同社=電話=059(273)6428。